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【第51回禅の集い】禅のごはん〜食べ物を大切に〜  日進市 慈眼寺にて開催

日進市岩崎町 慈眼寺 本堂正面  岩崎観音 観音堂

山門前

令和4年11月25日(金)日進市 岩崎観音 慈眼寺にて、第51回禅の集いが開催されました。

当会45周年記念事業企画「お寺をデザインする会」の研修会での学びを活かして、会場場所である、慈眼寺でできる「禅の集い」を、青年会員同士が模索しながら、企画内容を詰めていきました。

慈眼寺副住職 槇英心師が、日頃から抱いていた思いや、これからの慈眼寺のあり方を模索していく上で、「食」をテーマにした企画を兼ねてからのやりたいということで、「禅のごはん〜食べ物を大切に〜」と題して、以下の企画が行われました。

「精進料理教室」

当日は、まず初めに青年会員の安藤真量師が講師を務めて、精進料理教室が開催されました。献立は、餡かけの銀杏入りがんもどきと、紅白なますの2品を、参加者が2グループに分かれて、青年僧が補助しながらの和気藹々とした料理教室となりました。

「法話」

次に、参加者全員が本堂に上がり、副住職 槇英心師による、食材の大切さや食事に対する姿勢を、自分の修行時代の経験も交えながら、参加者にわかりやすく、丁寧な言葉遣いで法話をしました。聴衆に対して、仏様や祖師様方の教えを説く「法話」でございますが、耳を傾けてもらうためには、平生からの弛まぬ精進が問われるために、法話者自身の大切な研鑽の場にもなります。

「供具(けんぐ)法要」

最後に、はじめに参加者と作りました、がんもどきと紅白なますに、ご飯と、残った材料を活用したお味噌汁、お漬物を添えて、観音堂と本堂にお供えするためのお霊膳を作り、法要を執り行いました。「般若心経」を参加者全員でお唱えして、ご焼香していただきました。

参加者の声

夫が坐禅の会で、案内をもらってきてくれたので、一人で参加させていただきました。お坊様方が、とても自然に話しかけてくださったり、ご自身の修行中の体験談などを聞かせてくださって、終始和やかな雰囲気でしたのがありがたかったです。「お皿洗いも雑用だと思うと面倒だけど、今日も家族が健康で食事が出来たと思うと、感謝が湧いてくる」とのお話が今も心に残ります。喪服を着て行う法要しか知りませんでしたが、仏様に御膳をお供えする法要というものに立ち合わせて頂いて、厳かな気分になりました。またぜひ参加させていただきたいです。ありがとうございます。(60代・女性)

おわりに

今回は、お寺の近所にお住まいの40代から70代の女性10名にご参加いただきました。今後は、愛知学院大学をはじめ、複数の大学が立地する地の利を活かして、そのような若者をどのようにしたらお寺に目を向けてもらえるかも大切な視点となります。かっては無住のお寺が岩崎観音の信仰で人々が集い、お祭りが盛り上がったように、再びお寺が活気づくような仕掛けをこれからも続けていきたいと、この度の発起人でもある、慈眼寺副住職 槇英心師は語ってくれました。